中小企業診断士とは

中小企業診断士資格の現状

中小企業診断士は『中小企業支援法』に基づき、中小企業者がその経営資源に関し適切な経営の診断及び経営に関する助言を受ける機会を確保するために設置された専門家です。

中小企業診断士は国家資格の中で唯一、経営を専門とした資格であり、企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役、また、専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援等幅広い活動を行っています。

中小企業診断士でなければできない業務はほとんどありませんが、「事業承継 ・ 再編 ・ 統合等による新陳代謝の促進」、「事業継続力の強化」、「生産性向上 ・ デジタル化 ・ 働き方改革」、「地域の稼ぐ力の強化 ・ インバウンドの拡大」など、経営における問題が複雑化している中で、幅広く専門的な経営知識を持つ中小企業診断士は中小企業 ・ 小規模事業者の支援者として、活躍の場が増えてきています。

近年では経営に関する幅広い知識を身につける必要があるという資格の性質が、企業で働く上でも役に立つということから、スキルアップを目指す企業内診断士も増加しています。


中小企業診断士になるには

中小企業診断士になるためには二つの方法があります。

  1. 一次試験、二次試験、口述試験に合格する。
  2. 一次試験に合格し、特定の養成課程を受講する。

詳細は中小企業診断協会HPを参照してください。

近畿では養成課程として、大阪経済大学兵庫県立大学が実施するものがあります。


中小企業診断士の試験の範囲

中小企業診断士試験はタイプの違う三つの試験で構成されています。

一次試験は『経済学・経済政策』『財務・会計』『企業経営理論』『運営管理』『経営法務』『経営情報システム』『中小企業経営・中小企業政策』という7つの科目で構成されています。

二次試験は『中小企業の診断及び助言に関する実務の事例』として、経営戦略、マーケティング、生産、財務などについて、与件に基づいて、適切な回答を行うというものです。

口述試験は試験官の問いに回答するというものです。

過去の問題は中小企業診断協会HPを参照してください。